コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト

コンサルの思考と作法。それは、業界も業種も関係なく、ビジネスパーソンとして身につければ間違いなく圧勝できる究極かつ普遍的なスキルです。

今回紹介する本

コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト

出版社: ソシム (2023/2/1)
発売日:2023/2/1
単行本:340ページ
著者:高松智史
一橋大学商学部卒。NTTデータ、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)を経て「考えるエンジン講座」を提供するKANATA設立。

目次

この本を読むきっかけ

ブックランキングの上位に入っていたのと、「コンサル」本は興味があったので手に取りました。
『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』より先に読んだ「図解コンサルが1年目に学ぶこと」をもう少し詳しくして実践的な感じにしてある内容です。
立て続けにセミナー講師依頼を賜り、改めて質のよいプレゼンテーションを作りたいと思い本書を読み返しました。
「+2度」「詰められた時こそ接近戦」「上司の為に」「Day0」「1人徹夜」「上司の予定マニア」「商人魂を持とう」などなど、仕事上のマインドなど改めて「なるほど」と頷くことも書かれておりました。今の若い方からしたら「昭和」だと思うかもしれませんが。
本書では99のスキルが書かれていますが、ブログでは私が見やすいように分類して、特にメモしておきたい箇所だけピックアップしました。
気になるかたはぜひ本書をご購読下さい。

ビジネスマインド

コンサル思考も心得も当然、「才能」ではなく「濃い技術」です。

時間があるなら1時間前行動

昔ながらの「5分前」行動はスジが悪く、時間があるなら1時間前行動です。
打ち合わせに早めに行って、座るところがあったとしてもパソコンを立ち上げて仕事を始める頃には相手が来てしまいます。
1時間前に近くのコーヒーショップに陣取って、仕事をがっつりやることです。
これを、仕事をしてから時間通りに現地に向かうと、電車が遅延したり、タクシーが混んでいたらどうしようと、意外とそわそわして生産性が落ちてしまいます。
早めに移動して、がっつり仕事モードになってしまう方が生産性が高いのです。

資料に一つでも誤字脱字があると信頼は「半分」になる

資料に一つでも誤字脱字があると、その資料の信頼は「半分」になります。
誤字脱字チェックは「目で追う」のではなく、「声に出して」チェックするのです。
誤字脱字チェックは、声を出すための「会議室」を予約することから始まります。

「自分」を売る

売り物が「論点」とは、クライアント起点ではなくこちら起点で「クライアントが今、解くべき問いは何か?提示することです。
この売り物の進化を経てたどり着くべきは「自分が売り物」という領域です。
人生哲学なども含めてクライアントから認められ、「あなたが言うのなら」の関係です。

売り物の進化
代行(労働)→資料(最終報告の資料等)→議論(資料を通しての議論)→論点(こちら起点の問い)→自分

最終地点が「自分」であることを忘れないように。

思考術

良い質問が良い成長を生む

思考技術やセンスを磨く時は「質問」です。
質問には「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2つがあります。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
オープンクエスチョン

何も思考せず「教えてくださーい」

クローズドクエスチョン

哲学的には「はい」か「いいえ」で答えられるもの

オープンクエスチョンは何も思考せず、気ままに「これ教えてくださーい」と叫んでいるようなものですが、オープンクエスチョンをクローズドクエスチョンに進化させるたびに「自分なりの答えを考えた」というプロセスが入るので、自然に仮説思考を使うことになります。

論点思考と戦略思考

論点思考とは「問い」の世界の思考技術で、戦略思考とは「解」の世界の思考技術です。
論点思考の世界では、打ち手の出し方はでてきません。
戦略思考とは、論点思考で練りに練りこんだ「問い」に対して答えをつくるために必要な考え方を指します。
戦略思考から始まることは絶対にありません。
そして、仮説思考とは、検証されていない状態を指すだけの言葉です。なので、「問い」の世界でも「解」の世界でも使います。

コンサル技術

3つ以上並んだら「順番」に意味を

何かを伝える時に何かしらの順番で語ることで、それが「構造」の役目を果たし、聞き手により伝わりやすくなりますし、頭に残る効果も出てきます。
そういうところでも思考が回るなら、大きな部分ではそれ以上に思考が回り、必ず相手に伝わります。

ロジックの反意語はストーリー

日ごとのミーティングは当然ロジックで作りますが、や社長(意思決定権者)向けには、ロジックではなくストーリーで作らなければいけません。(その人向けのストーリーで)
本当に興味ある論点だけにした上で、確実にファクトを届け、ディスカッションするパッケージを目指します。
勇気をもって狭くして、狭くした分、深く語ることが大事になってきます。
反対に副社長向けは論点を広く。
副社長は、社長が興味がない、押さえていないことを押さえていることが価値であることを理解している職業人なのです。

デスクワーク術

考える時はWord、描く時はPowerPoint

何か仕事をもらった時に、何も考えずに(論点を分解せずに)と洗い出してしまうと、期待とは程遠いアウトプットを生んでしまいます。

1つの記事だと不十分でも3つ紡ぐと「価値」になる

同じテーマの記事を3つ4つ複数ソースから集めて、それを基に1つのスライドにするのが鉄則です。
書き手が変われば記事も変わります。
つなぎ合わせるだけでも示唆の出やすいファクトとなります。

感想

コンサルティングファーム出身者のコンサル本は、いつも感動モノの技術と気合の入ったマインドセットが伝わってきて勇気をもらいます。
細かいテクニックも書かれており、実際の仕事の中でも活用させていただいています。
ちょっとしたことの積み重ねでも、おおきな差となって現れてくることを実感しました。

この記事を書いた人

FPあちこのアバター FPあちこ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

保険や投資信託などの金融商品の販売はしないコンサル専業FPです。
「読書好き」と言うわけではありませんが、コンサルのこと、自己啓発のこと、人生のことなど、"知りたいこと"や"課題解決"の目的があって本を読んでいるので、基本的にビジネス書やハウツー本です。
当ブログは、完全ネタバレの自分自身のための覚え書きのために作成しております。

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