頭がいい人は○○が違う

頭がいい人と、今日はない人の違いとは?
偏差値35だった著者が、東大生に学んだ、頭をよくする、思考と行動、心の習慣など

今回ご紹介する本

頭がいい人は○○が違う

出版社: 日経BP (2023/6/1))
発売日:2023/6/1
単行本:320ページ
著者:西岡 壱誠
1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、2年連続不合格。3年目の勉強法を見直し、偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を結果たす。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立、代表に就任。東大に逆転合格した経験に基づく教育プロジェクトを、全国20校以上の高校で実施。・勉強法を教えるほか、教師に指導する法律コンサルティングを行っている。

目次

この本を読むきっかけ

勉強法に悩む大学受験勉強中の子ども達に、前著「東大思考(2020/7/31)」をすすめたところ、ストンと腹落ちして勉強法の軸ができました。
西岡さんの新しい本を書店で手に取り、前著と重複する箇所もありますが、新たな箇所もあり、ドラゴン桜の挿絵も面白く購入しました。
私自身が心に残ったこと、大切だと思ったことだけピックアップしています。本書では他にも豊富なエピソードが織り込まれておりますので、気になる方はぜひ本書をご購読下さい。

第1章 頭がいい人の「アタマの使い方」

「思考法」を変えれば、頭はよくなる

課題を分解する

分解を違う言葉で説明すると「細分化」「具体化」のことです。
悩みが具体的な生徒というのは、悩みを相談した時点でもう、やるべきことが分かっています。
漠然としたものを、漠然としたままにしないで、分解する。
それには「しつこさ」が必要で、「しつこく分解する習慣」というのが、頭のいい人とそうでない人を分ける大きな要素です。

目標も分解する

「わかる部分」と「わからない部分」に分解していく思考習慣

東大生が作った「わからない分解ノート」
数学の点数が伸びない理由を3要素に分解したうえで、理由を深掘りしていく。
→いわゆる「ロジックツリー」

  • 苦手分野の存在
  • 時間が足りなくなる
  • 得意分野の取りこぼし

「2重目標」

・低い目標・・達成可能な、現実的な目標。
・高い目標・・達成不可能かもしれない、理想的な目標。

現実的な目標をクリアできれば、一定の達成感が得られます。メンタルに保険をかけるようなものです。
その達成感を土台に、より難しい目標に意欲的にチャレンジしていけます。

「数値化」

低い目標にも、高い目標にも、具体的な数字を必ずいれます。
「今の目標」に具体的な数字が入っているからこそ、「次の目標」も決めやすく、成功体験も得やすいのです。

「なぜ?」が多い

「育ちのよさ」が有利に働く理由と、その乗り越え方

「なぜ?」を考えるのが面倒になった瞬間、確実に頭が悪くなっていきます。
東大生は「なぜ?」にきちんと向き合います。
仮説を立てたり、仮説を検証するための検索をしたり、謎を解くのに役立ちそうな問いをたてたりするなどして、「なぜ?」の解決までたどりつこうとするのです。
常に好奇心旺盛でいること、知識に貪欲であることは、できれば幼少期から身につけておきたい習慣です。

すぐネット検索する

「調べればわかる」ことなら、すぐ調べればいいだけ

わからないことを質問したり、調べたりしないのには、いくつかの理由があって、シンプルに面倒くさくてアクションを起こせないということもありますし、恥ずかしいという思いや、自分の弱点に向き合うのが辛いというのもあります。
自分のダメなところを自分で認めて、しっかり向き合うというのは、素直で謙虚な心がないと、うまくいきません。
模試の結果と向き合えないというのは、受験においては致命的な問題ですが、その問題の本質は「他者からの評価を受けるのを嫌がる」ことにあるのです。
受験でも仕事でも、自分の評価を決めるのは、自分ではありません。
他者の評価によって客観的価値が決まるのであれば、評価する人に「できる」と思われなければ意味がないのです。
他者が自分のことをどう思っているのか、どう評価しているかというのは、耳を傾けるべき重要な情報です。

他者からのフィードバックをきちんと受け入れる。受験で成功するのに必要な非常に需要なポイントです。
「頭がいい人」は、素直で謙虚でなければ結果が出せないことをわかっていますし、素直で謙虚だから学びが深まり、どんどん賢くなっていくのだと思います。

自分の弱みをよく探す

弱点は対策ができた時点で、弱点でなくなる

「頭がいい人」とは「自己理解ができている人」のことをいうのかもしれません。
結果が出にくいところに時間をかけすぎることは一番やってはいけないことです。
結果につながりやすい努力を優先的にやっていくことで、目標を達成しやすくなっていきます。

合格体験記を熟読する

「自分と似ている成功者」を探し、その情報を集める

「知らない」ことと「知る」ことの間に横たわる深い溝に、気づかなければいけません。
受験会場がどのような場所かを事前にしっているかどうかだけでも、受験当日のパフォーマンスはかなり変わるものです。
あらかじめ情報を持っておけば、さまざまなリスクに対応できます。一つ一つを見ると小さいものかもしれませんが、知らない情報が積もり積もれば、結構なリスクになることがあります。それゆえに「調べて分かることなら、すべて調べて知っておいた方がよい」と東大生たちは判断するのです。

「努力の質」を決めるのは、情報
勝負を分けるその差を生んでいるのは「情報の差」なのです。

人生は選択の連続です。その選択を賽の目に任せていては成功しません。
選択の意思決定の支えになるのが、情報収集です。
情報収集こそが、がむしゃらな努力を続けるのではなく、正しいルートで成功するための「第一歩」といえるでしょう。

第2章 頭がいい人の「行動習慣」

ルールを守る

ルールを熟知するからこそ、個性的になれる

頭がいい人ほど、実はルールを熟知しているものです。
ミスした受験生に悪気がなくても、ルールとして明記されている以上、守れなければ、すべてを失ってしまうことがあります。
「ルールを熟知する者が一番、ルールを活用できる」
「ルールを裏側からハックできる可能性を秘めている」と言い換えられます。
ルールを無視する人は、何も考えていないだけなのです。

ルールを理解すれば、「何ができるか」の選択肢が広がる。さらにいえば、「何をしなくていいか」という選択肢も広がります。
ルールを熟読することは「何に従わなければならないのか」を理解するだけの行為ではありません。
方を理解しているからこそ「型破り」ができるのです。

「小テストの満点」にこだわる

小さな挑戦の積み重ねで「基礎体力」を上げていく

勉強を継続する基礎体力は、基礎的な学習を通じて鍛えられ、そこには暗記も含まれます。
頭のいい人とそうでない人を分けるものは「小さいことに対してどれだけ本気で取り組めるか」と、三田希房先生(ドラゴン桜作者)がおっしゃっていました。
パーフェクトが狙えるものなら、貪欲にパーフェクトを狙いにいくのが、頭のいい人たちの特徴です。
ちょっとした小テストであったとしても、満点でなくていいと妥協するその心のゆるみは受験本番に大きく響いてきます。
この問題の本質は、「成功と失敗をしっかりと切り分ける」ということです。
「成功と失敗を分けるライン」さえあれば、どんな小さなしごとであっても「挑戦」になります。
佐渡島傭平さん(ドラゴン桜初代担当編集)は「人生は成功を積み重ねるものではなく、挑戦を積み重ねることだ」とおっしゃいます。
「小さい挑戦を繰り返して、本気で悔しがったり喜んだりする経験」を自分から作っていくこともまた、自分で自分の頭をよくするための一歩といえるのではないでしょうか。

あきらめが早い

努力の限界を見極めて、努力以外の選択肢を探す

世の中には、現実的に考えて「実現が難しいこと」「自分の力ではどうにもならないこと」が存在します。
「自分の努力ではどうにもならない」からといって、「問題を解決できない」とは思わないところが、頭のいい人のすごさです。
「自分一人の努力ではどうにもならない範囲にある問題」に直面したときに、人は大抵、次の3つのうちのどれかを選んで対応します。

A:それでも、がむしゃらに努力する
B:あきらめて腐ってしまう
C:「がむしゃらに努力する」以外の方法を探す

頭のいい人は必ず、Cの選択肢について考えるものです。

変えようのない状況を受け入れたうえで、どのように戦うのかを考え抜いて、夢を現実に変えていく。
これこそが頭がいい人たちが実践していることです。
「自責思考」なのか「他責思考」なのかという違いです。
この世界は当たり前のように不平等です。けれど幸い、この世界が不平等であるという事実はわりと平等に知らされています。
外部要因の存在を知ったうえで、「じゃあどうするか」「ここからどうやってゴールを目指すか」と考えられる地点に、できるだけ早くたどり着くことが大切です。

第3章 頭がいい人の「心の動かし方」

言い訳がうまい

失敗と向き合う「勝者の言い訳」が、ミスを減らす

小さなミスでもしっかりと向き合い「次にこのミスをしないようにするためにはどうすればいいのか」を考えることが必要なのです。
それも「もっと気を付ける」とか「注意して何かをする」とか、そういうことではなく、もっと仕組みで解決できるようにならなければなりません。
間違えたことに対して「傾向と対策」を考えているかどうか、つまり「言い訳」を練っているかどうかです。

「やる気スイッチ」を持っている

努力し続けられる人というのは「努力を続ける技術」を知っていて、自分の中にしっかり持っているのです。

「ちょっと残し効果」

前日に仕事や勉強を「区切りのいいところ」まで終わらせず、ちょっとだけ「続き」を残しておいて、翌日、その「続き」から始めるというやり方です。
最初の一歩に着手するハードルを下げることで、その後に勢いをつけるということが大事なのです。

「進捗管理で、モチベーションを高める」

進捗管理とは、今、自分がやっていることを、あとどれくらい頑張って継続すれば、ゴールに到達するかを知ることです。
進捗を確認することで、自分の前進と成長を実感し、やる気に変えているのです。

批判を歓迎する

他人の批判を受け入れることは、家庭教師を雇うようなもの

人は誰しも、他人からの指摘を素直に受け入れにくいもので、当たり前のことだと思います。
完璧な人間など一人もいませんから、どんな人の指摘であっても絶対ではありえません。
けれど、ここで頭がいい人はこう考えます。
「内容の適否はどうであれ、この人が自分の言動に至らぬところを見出し、指摘したという事実は間違いなく存在する」
その中に誤解があったとしても、あえて解かない方が、円滑なコミュニケーションを図るうえでとても重要なことです。
ここで拒否反応を示したり、露骨に態度に表したりした場合「もうこの人には何をいってもムダだ」と思われる可能性があります。
そうなれば、自分ひとりでは気づけない自分の改善点を修正するきっかけを未来永劫、失うかもしれないのです。

身のほどをわきまえない

自分の限界ラインを疑い、突破していく

ドラゴン桜のなかで、桜木先生は「志望校選びで妥協してはいけない」と語ります。
「難関校は目指した時点で半分合格」
本当に「頭がいい人」というのは、自分で自分の限界を決めず、自分の意思で前に進んでいける人ではないでしょうか。
無意識のうちに引いている自分の限界ラインを越えて行動してみること。その積み重ねが、真に「頭がいい人」を作っていくのではないでしょうか。

感想

この本は1年前くらい前に読んだのですが、本の整理をするついでに読み返してメモを取ることにしました。
高校2年生の末子が初めての全統共通テスト模試を受けて、自己採点結果を家庭教師の先生に報告する日でした。
今後の受験対策を仰ごうと、共テ得点率をもとに挑戦校・実力校・安全校の入試科目・倍率・偏差値等の資料をプリントアウトして準備しました。
うーむ・・とのちに(その中では最難関の)「挑戦校で行きましょう」と。
親子共々驚きましたが、なんとうれしかったことか!
この「頭がいい人は○○が違う」の最終章にあった「身のほどをわきまえない~自分の限界ラインを疑い、突破していく~」のシチュエーションそのものでした。
「実力校でいきましょう」と言われても「なるほど、そうですよね」と納得したと思うのですが、「挑戦校」を言われてから目の前の世界が変わった気がしました。(子も同じように感じていました)
西岡壱誠さんの本はいくつか読んでいますが、共感して実践して本当に人生が前に進んでいる気がします。
今回の著書を1年経って読み返してみましたがやはり学びが多く、読み返す機会をいただけてよかったなぁという気持ちです。

この記事を書いた人

FPあちこのアバター FPあちこ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

保険や投資信託などの金融商品の販売はしないコンサル専業FPです。
「読書好き」と言うわけではありませんが、コンサルのこと、自己啓発のこと、人生のことなど、"知りたいこと"や"課題解決"の目的があって本を読んでいるので、基本的にビジネス書やハウツー本です。
当ブログは、完全ネタバレの自分自身のための覚え書きのために作成しております。

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